還暦の向こう側の住人

平塚、大磯を散歩しているオヤジのブログです

4月中旬から下旬の読書記録

 4月中旬、図書館で借りた3冊目の本は、山田悠介さんの「リアル鬼ごっこ」。4冊目の本は、彩瀬まるさんの「あのひとは蜘蛛を潰せない」です。

 図書館で借りた「リアル鬼ごっこ」は20年以上前に刊行されただけあって、めくるページ全てが茶色い(笑)。当時ベストセラーになった本と言う事で読み進めましたが、設定がどうにも納得できません。まあ、極限状況を作り出し、その中で主人公がどう立ち回っていくのか・・・・。その様を面白いと思う方もいらっしゃるんだと思いますが。西暦3000年、ある国の国王の名前が佐藤、500万人もいる佐藤姓の国民を抹殺すべく、1週間の間、23時から24時の一時間のあいだ国王が用意した100万人の捕獲者から逃げると言うストーリー。主人公、大学陸上界のスター、佐藤翼は逃げ切れるのか?何十年経っても面白い本は面白いと思うのですが・・・・。例えば、開高健さんの「日本三文オペラ」とか井上尚登さんの「T.R.Y」とか。

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 と言う事で、次に借りた本が「あのひとは蜘蛛を潰せない」ですが、この本も私を満足させてくれる本ではありませんでした。実家暮らし、ドラッグストア正社員で店長、28歳の梨枝が主人公。8歳も年下のバイトに来た大学生と恋に落ち、実家を出て一人暮らしを始める。梨枝が幼いころに父は出て行き、女手一つで兄と梨枝を気丈に育て上げ、大学にも行かせてくれて、家のローンも返済する母は梨枝にとっては絶対的な存在。親離れ、子離れも一つのテーマなのでしょうか。まあ、もうすぐ65歳になるオヤジにこの本の内容を理解できない訳ではありませんが、楽しめなかったと言う事です。

 そして今月5冊目に借りた本が、再度、山田悠介さんの比較的最近の本、「俺の残基を投下します」です。「リアル鬼ごっこ」が古いから面白くなかったのか?確かめたくなり借りてみました。

 ファンタジー?ミステリー?e-スポーツで再起を目指すプロゲーマー、一輝。彼には3人の分身、残基がいます。残基は主人である一輝に身の危険が迫ると身代わりとして消えて行きます。「リアル鬼ごっこ」よりは読み応えはありましたし、読みやすい小説でしたが、やはり物足りませんでした。ファンタジーとミステリーが融合した作品ですと、「死神の精度」とか「かがみの孤城」が面白かったですね。

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 と言う事で、今月ラストの本になると思いますが、ブルーバックス、「顔」の進化で口直し(笑)です。