還暦の向こう側の住人

平塚、大磯を散歩しているオヤジのブログです

老々介護 ホスピスに入院した母、1カ月が経過しました

 2週間以上入院の順番待ちをしていた母ですが4月16日に長年通っていた平塚市の総合病院から紹介を受け5月9日にホスピスへ入院。入院後、3日ほどはいきなり環境が変化してしまい戸惑っており、不安も募っており表情も可哀そうに見えていました。しかし、その後は平静を取り戻しつつあるようで表情も穏やかになってきました。

 弟は八王子の郊外に住んでいるので週に1、2度のお見舞い。私は片道15㎞の道のりなので週に4日は最低でも母のお見舞いに行くようにしています。

 気付けば余命宣告を受けホスピスに入院して1カ月が経過した母です。

 お見舞いに行けばかなりの頻度で一緒に帰られるものと思い、「家に帰ろうと!」言い出しますが、病気を治すために入院していると説明をしてその場をやり過ごすを繰り返す日々です。

 ホスピスでボランティアの方が午後2時から日替わりで押し花をハガキに張り付ける作品作りや、ピアノの生演奏で入院患者さんのリクエストを受けるなど趣向を凝らして下さいます。また午後の3時を過ぎると毎日、緑豊かな中庭を眺めながらテーブルやソファのある部屋から看護師の方を交えてお茶を飲みながら談笑をする時間があります。母も体調が良い時や私や弟がお見舞いに行けない日には皆さんと一緒にコーヒーやお茶菓子を食べているようです。

 乳がんが肺へ転移し、4月12日に撮影した造影剤を入れてのCTの画像を見ると胸水が肺の1/4から1/3程度まで貯留しており、胸水の貯留が増えて行くと、やがて呼吸が苦しくなると総合病院の外科部長から説明を受けたのですが、ここ最近は少しずつ咳も増え、咳が続きだすと苦しいと今日も訴える母です。

 さて、本日もお見舞いに行くと母のベッドのそばのホワイトボードに母が大型犬と一緒にいる写真をプリントアウトした紙が貼られておりました!!

 認知症の為、短期記憶はほぼ忘れてしまう母ですが余程嬉しかったのか、昨日の大型犬と一緒に写真に撮ってもらったことは覚えています。一緒に集まった患者さんや看護師さんから「よかったねぇ~!」と褒めてもらったことがとても嬉しかったようです。

 こんなイベントを企画し協力して下さるボランティアの皆様には本当にお礼の申し上げようがありません。束の間ではありますが、命の灯が再燃する事は決してない母の残りの数か月の中で本当に有難い時間を提供下さったホスピスへは感謝しかありません。