還暦の向こう側の住人

平塚、大磯を散歩しているオヤジのブログです

老々介護 乳がんを再発した母、ホスピス入院へ

 90歳の母、乳がんで切除した右の胸に3月中旬、入浴の介助をした時にシコリを発見。その後、切除した右脇リンパを触ってもシコリがあるような。

 術後2年9カ月目の診察で急遽エコーを撮ると20個以上のシコリが見られるとの事。2年6カ月の診察では異常は見られず急な症状の悪化に驚く私です。担当の乳腺外科の先生では手に負えないようで外科部長にも診て頂き生検も実施。そしてその週の金曜日(4/12)には造影剤CTの検査を行いました。生検と造影剤CTの結果を伺う為に、翌週の4/16に病院を再訪する事となりました。

 外科部長の先生からCTの画像を見せて頂きながら説明を受けます。切除した右胸のみならず左の胸、そして肺へもがんの転移が見られると説明を受けます。さらに両肺に水が貯留している映像を見せられます。先生は胸水と言われていましたが、どんどん貯留が進めば呼吸が苦しくなると説明を受けました。

 結論から言って、ついに来るべき時が来たようです。抗がん剤治療やその副作用を回避し、より副作用は低いが効果もあまり期待できないハーセプチンなどの点滴を施す事やフェスゴと言う皮下注射と言う選択肢を紹介いただきましたが末期がんとなった母にとっては単なる時間稼ぎです。病状が不可逆である以上、母本人そして肉親である私や弟の考えとしては可能な限り痛みを軽減しながら最期を迎えることを選択することと致しました。

 有難い事に、医療連携支援センターでがん相談窓口の担当の看護師の方に引き継いでいただき4/16、外科部長に診察頂いた後、当日に担当の看護師の方と話をすることが出来ました。3か所ほどのホスピスを紹介いただきました。その中に実は58歳の若さで最期を迎えた妻の兄がお世話になったホスピスがあり、そちらへ入院する事を希望いたしました。

 翌週には支援センターのがん相談窓口の看護師の方より入院を希望するホスピスの担当者と調整をしていただき、電話をする事となりました。早速4/25に入院のための面談を予約させて頂き、当日は弟と二人でホスピスの院長とこの件を担当して下さる看護師さんと面談をさせて頂きました。すでに病院からCTの画像、血液検査の結果などなどのデータが送付されており1時間の面談を終え病床の空きが出来次第入院する事となりました。

 本日4/30の電話によるホスピスの入院担当の看護師さんとの話し合いで母の入院予定が決まると心づもりをしていたのですが、未だ満床との事ででした。母の入院は来週に繰り越しとなりましたが、恐らくは5/7の電話連絡で翌日以降の入院日が決まるのではと思います。

 具体的な母の余命宣告を外科部長の先生からは伺っていませんでしたが、ガンの相談窓口の看護師さんと話をさせて頂いていますと、外科部長が緩和ケアを勧める時はおおよそ3カ月程度の余命である事が多いと伺いました。今日時点では小康状態が続いている母です。ホスピスの新しい環境に慣れてもらう為にもまだ自立できるうちに入院してもらえればと考えております。