還暦の向こう側の住人

平塚、大磯を散歩しているオヤジのブログです

老々介護 がんサバイバーになった87歳の母 「ステージ3C」

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 昨日は母の乳がん手術後、最初の診察。手術前も右乳房は切除し周囲のリンパ節への転移は主だったところは取り除くが、取り除いた組織を生検の後、2週間程度でがんの状態が判明すると先生より言われており、その結果を聞く事となりました。

 ステージは3C。がんのステージは0~4までの5段階。ステージ3は決して状態の良いステージではない。またステージ2と3は各々さらにステージが細分化されており3Cはステージ3の中ではリンパ節への転移のほかに周囲の胸筋などへも転移があり、先々は他の臓器への転移も起こりうるそうです。

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 他の臓器への転移が生ずればステージ4となり生存率が大幅に少なくなると思われます。先生の説明を伺いましたが、立場上、絶対こうなりますとは言えないことは理解できますが・・・・。コンサバな物言いでは患者はどう判断したらよいのか、悩ましいです。しかし、決めるのは患者であり家族なのでしょう。

 治療方針は放射線抗がん剤治療などがあり放射線治療はピンポイントの治療であり母のように他の組織へがん細胞が浸潤している状況では転移を抑えられないのではとこので、HER2(はーツー)タンパクを分子標的とする抗がん剤治療を選択肢として挙げていただきました。無論、高齢のため何もしないという選択肢もあると仰っていただけました。

 帰宅後、弟とも電話で話をしましたが糖尿病を抱え、体力の無い高齢な母に延命の可能性があるにせよ、3週間に一度とは言え数時間に及ぶ点滴による抗がん剤治療とその後の副作用を考えると、何もしないで良いのではないかと言う考えに及んでいます。

 母に聞いても短絡的に辛いことはもう嫌だ、何もしないで結果、病状が悪くなって死に至っても仕方のないことだと言っています。本人にしてみれば、現状、食欲もあり日々、体力も回復しておりこの期に及んで、糖尿病の治療だって大変なのに更に抗がん剤を使って辛い副作用と戦わなければならないのか、そんな事に家族を巻き込んで良いのか・・・・。自責の念もないまぜになって、とにかく何もしなくて良いのだとの考えのようです。

 日本人女性の平均寿命まで生きているんだから、もう何もしなくても良いと乱暴なことを言うつもりではありませんが、穏やかに少しでも長く母が生きていけるのならこのまま私が介護してあげれば良いのかなと言う思いに至る次第です。

 先生とは2週間後にお会いし、我が家の考えをお伝えして治療方針が決定されることになると思います。