8月に入ってからは連日の鳥撮です。金目川方面は少し食傷気味です。ならばこれまた、また行くのって感じですが照ヶ崎海岸に行こう!
9時少し過ぎに到着します。「こまたん」の小野さんから展望台の下に「アオバトが居るから気をつけてくださいね」と言われます。「アオバトが居る?」ってどういう意味なのか・・・・。不思議がっている私に小野さんが、「溺れたアオバトが居ますので」。これまた不思議なことを言われるなぁと思いながら海岸へ降りる階段を下りますと、一瞬、アオバトとは思えない鳥がおります。
海に落ちて何とか這い上がって来たであろう濡れネズミのアオバトがよちよちと歩いています。刺激しないように距離を空けて海岸に向かう事としました。
台風の影響なのか波は荒いですし、潮も満ちており50羽から100羽くらいの群れが飛来するもなかなか岩礁の上に留まれません。
群れの大きさを記録する上でも今朝も動画を撮りました。
アオバト撮影をされるバーダーさんも、月曜日と言う事もあり数名しかおりません。
かろうじて岩礁の上に留まったアオバトの写真を撮ったり、空を飛び回る動画を撮ったりしていると正面の岩礁に留まったアオバトが波にさらわれる瞬間に遭遇!!
一度、海に浸かってしまうと何度も飛び上がろうとするものの海から脱出できません。可愛そうかな、この個体はその後、見られなくなってしまいました。このアオバトと同じタイミングで海に落ちた別の個体は何とか海岸に流されて一命を取り止めました。
とても体力を消耗したのか、ずぶ濡れの体でじっとしています。他のバーダーさんもそっと見守るだけです。命がけで、この時期のミネラル分を大磯照ヶ崎海岸の海水で補給するために南から渡って来るアオバト。飛来数が増えれば増える程、溺れてしまうアオバトも増えるのでしょう。
帰りがけに「こまたん」の小野さんとこの話をしますと、羽根が乾けば飛んで行くでしょうとの事でした。1時間やそこいらでは乾かないと思います。弱った状態でカラスや他の天敵にやられない事を祈るばかりです。