ほとんど半径10km円の中

平塚、大磯界隈をe-bikeで鳥撮している高齢者のブログ

「僕には鳥の言葉がわかる」

 ブログを始めて約4年半が経過しようとしております。そして本日の投稿で1400本の投稿となります!今朝の鳥撮日記を盛り上げるぞー!!意気込んでマイフィールドへ2時間ほどかけて出かけたましたが・・・。大磯方面、金目川周辺の鳥果はゼロ😢😢。(シロハラホシハジロと視認出来た野鳥はそれなりにいたんですが💦💦)

 と言う事で、1400番目のポストは、「僕には鳥の言葉がわかる」を紹介させて頂きます。

 野鳥好きの方には是非読んでいただきたいですし、ノンフィクション、科学エッセイとしても大変面白い内容であり、文章も平易な言葉で綴られています。読了後は野鳥に興味を持っていただける方が多くいるのではないでしょうか!

 私が著者の鈴木さんを知ったのは、テレビ番組を見た事によります。当時は京大の研究員として鈴木さんは紹介されていました。彼の研究テーマであるシジュウカラは200程の言葉を使っている、シジュウカラは鳴き声で会話をすると言った内容の番組でしたが、面白い研究をする人がいるなぁと言う程度で、表面的にしか見ておりませんでした。

 そこで、最近、「書店員が選ぶノンフィクション大賞」を受賞した!と一部騒ぎになっているようで(笑)、そんなこんなでこの本の事を知り、お正月の三が日が開けてから、一気読みいたしました😃😃。

 野鳥観察を始めるとシジュウカラを始めとして、ハクセキレイイソヒヨドリメジロなどは住宅街でも見られ、とても身近な野鳥だという事を知りますよね。そんな、身近にいる野鳥の一種であるシジュウカラを鈴木さんは東邦大学の卒業研究の時点から軽井沢の森で何十日も観察を始められています。

 大学卒業後も大学院の修士課程、博士課程の研究テーマはシジュウカラであり、軽井沢の森でワクワク、ドキドキのフィールドワークを通じてシジュウカラの様々な生態を目の当たりにして行きます。そして、シジュウカラが鳴き声を使い分けてコミュニケーションしていることに気付く鈴木さん。

 仮説を立て、様々な条件の中でシジュウカラがどのような反応するのか、そして得られた観察結果を誰からも異論を唱えられないよう再現性があり、定量的、統計的に優位性のあるデータを取ると言った姿勢は真の研究者そのものです。

 そして、私が最も驚いたのは(私が知らなかっただけなのですが)、かの世界的な権威ある科学雑誌ネイチャーに2報もの論文が掲載された事です。この事からも、鈴木さんの研究成果は超一流であることを証明していると思います。鈴木さんの今のポジションが東京大学先端科学技術研究センター准教授であり、「動物言語学」という新しい学問分野を立ち上げられた事は当然の結果なんでしょう。

 最後に、言葉を操ることが出来るのは人間だけと言って憚らない言語学者も認めざるを得ない鈴木さんの研究成果は、痛快なアンチテーゼではないでしょうか😊😊。

 

2025年12月読書記録

 何とか今年も70冊は読みたいと思いましたが・・・、後半苦戦を強いられしまい(笑)。

#64「一瞬の風になれ第一部-イチニツイテ-」佐藤多佳子

#65「令和の米騒動」鈴木宣弘

#66「一瞬の風になれ第二部-ヨーイ-」佐藤多佳子

#67「一瞬の風になれ第三部-ドン-」佐藤多佳子

#68「正欲」朝井リョウ

 先ずは「しゃべれどもしゃべれども」を読んで他の作品を読みたいという事で、佐藤多佳子さんの三部作、「一瞬の風になれ」を読むことに。第一部を読んだら三部作と言うことに気付き💦💦、第二部、第三部をアマゾンから続けて購入。

 公立の高校陸上部が舞台。主人公、神谷新二と幼馴染の一ノ瀬連の二人を中心に100mX4リレー、4継(よんつぎ)でインターハイ出場を目指す部員たちの苦悩と喜びが描かれており、スポーツマンガを読むような勢いで読了出来てしまう本だと思います。文句なしに、「青春ってよいなぁ!」と高齢者は思う次第です。

 「令和の米騒動 食料敗戦はなぜ起きたか?」

 友人がこの本を読んでいることを知り、本屋さんで購入。米不足と米価格の高騰はJAや何次にも及ぶ流通のせいではありません。食糧管理法の廃止以降の過度な減反政策が招いた、いわば必然の結果。台湾有事を議論するのも結構ですが、食料自給率の低い日本、「食は武器」、海上封鎖で簡単に兵糧攻めをされてしまえばあっという間に日本人は餓死してしまう未来がそこに迫っています。「飢えるか、植えるか」なんですよ。お米以外にも、畜産を含めた農業関係者が生活できるよう政府が予算を確保して日本の農業を守ることこそ政治。アメリカ、中国、ヨーロッパ、いずれの国々も食糧の自給率を下げない政策が取られています。軽々に米が足りなければ輸入すればよいと言う暴論はもってのほか。自動車関税を15%にしてもらうためにアメリカからコメを輸入、何と弱腰の外交なんでしょう。
 やや、著者の感情的な論調は気になるところですが、最終章の題五章 再生への道 自立した農と食を取り戻すを読んで、救われる思いでした。「お米券」とか配っている場合では無いんです😡😡

 「正欲」すでに映画化もされた本ですが、タイトルに惹かれ本屋さんで購入。性欲と正欲は双子の欲望と言われるそうです。5人ほどの登場人物が少しずつ絡み合っていくので、ミステリー小説を読むように読み始めたのですが・・・。多数派によって定義された少数派、そしてその中で多様性を謳う多数派の傲慢。本当のマイノリティの存在は多数派の中にいる限り、見えない、見ようとしていない。正しい性欲とは?それを正す欲望が正欲なのでしょう。

 作者の言わんとする事は分かるような気もしますが、ご多分に漏れず、自分の立ち位置が多数派の中にいるため後味の悪い読後感でした。それも作者の狙いなのかもしれません。

2025年11月の読書記録

 毎回翌月の10日前後に更新となってしまう読書記録です💦💦。

 11月はいずれも単行本を5冊。それなりにページ数もあり、しかも本代もかさむ月でした。(と言う事で12月早々に42冊ほどブックオフで宅配買取してもらいました。¥4,840の収入ですよ。)

#59「翠雨の人」伊予原 新

#60「火星の女王」小川 哲

#61「対馬に沈む」窪田 新之助

#62「イラク水滸伝」高野 秀行

#63「百年の時効」伏尾 美紀

 「翠雨の人」は私の大好きな作家さんの一人、伊予原さんの直木賞受賞後の第一作。
 キュリー夫人に憧れ、科学界において女性が大学で学ぶ機会も極めて少なく、その立場が弱かった戦前から、気象研で研究者として働く猿橋勝子は、英米ソによる極秘の水爆実験による放射能汚染を解明する事に専心。ほぼノンフィクションに近い猿橋勝子の人生を綴ったフィクションです。やはり、伊予原さんらしい作品です。高額で高性能な分析装置などない時代に、ほぼマニュアルによる前処理でストロンチウムセシウムを単離した後に高い再現性を以って分析結果を導き出す場面などの描写は、かつて同じ界隈にいたので親近感を覚えます。

 単身、分析手法の正確さを競う為、敵陣であるアメリカのラホヤにあるスクリプス研究所で世界的な権威と戦う様は圧巻!
 「火星の女王」は「地図と拳」で直木賞を受賞された小川哲さんのSF。「地図と拳」のイメージを強く抱いたまま「火星の女王」を読み始めたのですが・・・。
 舞台は人類が火星に住むことが可能となった世界。地球との交信は光速をもってしても片道5分とタイムラグが生じる。火星に住む人間は地球人から見下された存在であり、多くの火星に住む人々は何とかお金を貯めて2年に一度往来する宇宙船に乗って地球に戻りたいのだが、火星での資源採掘の仕事ではなかなかお金も貯まらない。主人公のマリアは盲目ではあるがその時代の技術によって何の支障もなく生活が出来る。そして彼女の母はかつて火星を統治していた責任者。地球から火星を独立させたいと言うグループによりマリアが誘拐され、暴動が起きる・・・。誰が「火星の女王」となるのか。SFをほとんど読まない私だからかもしれませんが、少々、物足りなさを感じる読後感でした。
 「対馬の海に沈む」は人口3万人に満たない離島、対馬でライフアドバイザーとして働くJAの一職員が22億円もの横領をした事件のノンフィクション。何故、小さな田舎町でこのような巨額の横領事件が起こり得たのか・・・。あまりにも杜撰なJAの監査能力、何重にも存在する管理職のフィルターが全く機能しない、更に組織ぐるみでこの一職員の横領を看過してしまった背景とは・・・。メガバンクや大手保険会社を凌ぐほどの莫大な金額を扱うJAの金融、保険業務の裏でこのようなことが起きていたとは!!
 「イラク水滸伝」は「幻のアフリカ納豆を追え」「イスラム飲酒紀行」「辺境メシ やばそうだから食べてみた」の3冊をかつて読んだことのあるノンフィクションライターとして好きな高野さんの著書であり、第34回Bunkamuraドゥマゴ文学賞(2024年)を受賞した作品です。
 場所はメソポタミア文明発祥の地、チグリス川とユーフラテス川の交差する謎の湿地帯アフワール。アフワールは、イラン対イラク、ススンニ派シーア派、サダムフセイン政権と言った物騒なことが多発する危険地帯にとても近い場所です。高野さんは紛争やコロナ禍もあり、度重なる渡航中止にもめげず何年にもわたり果敢にこのアフワールの湿地帯を訪れます。
 過去に読んだ海外の食文化にスポットを当てた作品とは異なり、「逃亡者たちの最後の砦」であり、何も情報を得られない隠匿の地であるアフワールとはどんな土地でどんな人々が住んでおり、どんな文化があるのか。歴史的、政治的な背景も重なり私にとっては難解な部分も多い本、読了するのに1カ月以上(並行して読みやすい他の本を読んでいたこともあり💦💦)掛かってしまいました。
 読了後、思うのは高野さんのお人柄が故、現地での強力な助っ人となった仲間達を次々と呼び集め、水滸伝と銘打った本のタイトル通り、アフワールと言う梁山泊の核心に迫る事が出来たのではないでしょうか。
「百年の時効」昭和100年を迎えると言う意味から、そのタイトルが付けられたと思われます。
 1974年に起きた一家惨殺事件を軸として昭和、平成、令和と50年に及ぶ三世代の刑事たちによって犯人を追及、解決すると言う警察小説です。満州国独立からオウム真理教などなど歴史的な背景も併せて描かれており作品の重厚感は高まります。
 とは言え、月村了衛さん、横山秀夫さんの警察小説と比べるとハードボイルドさとでも言うのでしょうか、少々物足りなさを感じてしまいました。
 
 と言う事で、今年も余すところ20日ほど。12月はすでに4冊読了しておりますがあと何冊の本を読めるでしょうか?これから読もうとしているターミネーション・ショック、これが2段組みで700ページ近い😲😲。年を越すかもしれませんね。

2025年10月の読書記録

 10月は5冊を読了です。そのうち3冊が短歌入門書とは💦💦。

#54「「あ」は「い」より大きい!?音象徴で学ぶ音声学入門」 川原繁人
#55「しゃべれどもしゃべれども」 佐藤多佳子

#56「今はじめる人のための短歌入門」 岡井隆

#57「短歌と言う爆弾今すぐ歌人になりたいあなたのために」 穂村弘

#58「短歌の作り方教えて下さい」 俵万智 一青窈

 「「あ」は「い」より大きい!?音象徴で学ぶ音声学入門」は9月に読んだ、俵万智さんの「生きる言葉」の中で紹介されている慶応大学の川原教授の音声学入門書です。音象徴とは本のタイトルにもあるように、「あ」と言う音と「い」と言う音、どちらの方が大きいイメージになるのか?あるは「ゴジラ」と濁点をとった「コシラ」どちらの方が強く感じるか?多くの人が直感的に「あ」と言う音の方が「い」と言う音より大きいイメージを抱く事でしょう。そして「ゴジラ」の方が「コシラ」より強いイメージを抱く事でしょう。

 では、何故そのように人は感じるのか?また国を問わず、同じように感じるこの現象の理由は何なのか。その疑問を解き明かす音象徴と言う学問を分かりやすく解説されております。昨年読んだ「言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか」 今井なつみ、秋田喜美 共著で記されているオノマトペにより幼児がことばを学習していく過程を考察した部分とも共通する考え方があるように感じました。

しゃべれどもしゃべれども」は今月読んだ本の中でと言うか、今まで読んだ本の中でも、驚くばかりの面白い本でした。佐藤多佳子と言う著者を知らなかったことを少し後悔しています。(如何に自分が本を読んでいなかったと言う事ですね) 

 25年近く前の作品ですが、全く色褪せた印象を受けません。二つ目の落語家、今昔亭三つ葉に落語を習おうとする屈折した四人が繰り広げる物語。さらに、物語に登場する他の人物たちも癖が強い強い(笑)。だから、物語の展開の底が見えませんし、心象風景を描写する美文は秀逸です。11月の読書予定に佐藤さんの著書「一瞬の風になれ」は私のパソコンの横で待ち構えております(笑)。
 残り3冊は9月からはまっております短歌の入門書。「今はじめる人のための短歌入門」 岡井隆さんは、その他の短歌関連の本を読むと現代短歌歌人の人達が大御所と仰ぐ歌壇会の存在のようです。(2020年に没されております)平成23年(2011年)に刊行された本ですが今年で23版を重ねています。現代短歌に魅了されて短歌を始めようとする人にとっては堅苦しい内容かもしれません。しかし、短歌のそもそも論を知らずして、現代短歌を詠むと言うのも基礎を知らずに応用だけに走るようなものかもしれません。
 この本の中で自然詠と言う短歌の分野・種類を知り、野鳥好きで野外をで歩いている自分には向いているのかなと思ったりしており、自然詠を中心に歌を作って行くことになるのではと思います。(自然詠を勘違いしている部分もあるとは思いますが💦)
 #57の穂村さん、#58の俵さんは現代短歌歌壇の有名人です。穂村さんの「短歌と言う爆弾今すぐ歌人になりたいあなたのために」は9月に読んだ、「短歌はじめました(百万人の短歌入門)」の続編と思い読み始めたのですが、本の後半から一気に短歌論が展開され、先鋭的な現代歌人の短歌に関する解説が展開されます。プロなんだからその熱量の凄まじさは分からなくはないのですが、難易度が爆上がりで、とても初心者の私には理解できない内容となりました。解説で歌人枡野浩一さんも、全く初心者向けではないと書かれており、「そりゃそうだよな」と合点がいきました(笑)。
 最後はやっぱり俵万智さんでしょうか。「短歌の作り方教えて下さい」 俵万智 一青窈は、一青窈さんが短歌作りに挑戦し、都度、俵さんにより添削をするメールのやり取りが綴られています。才能あふれる歌手である一青窈さんが、短歌の題材として何を選び、どのように歌を詠むのか。そしてプロの歌人の俵さんはどんなヒントを出し、そのヒントで一青さんの歌がどのように変化するのか。初心者と言えでも芸術家である一青さんの着眼点を「なるほど!」思いながら、楽しく読める短歌入門書です。

2025年9月読書記録

 9月に読了できたのは6冊です。思いっきり短歌関連の本にシフトしてしまいました。

#48「十角館の殺人」 綾辻行人
#49「生きる言葉」 俵万智

#50「滑走路」 萩原慎一

#51「知識ゼロからの短歌入門」 「心の花」編集部

#52「にっぽんのシギ・チドリ」写真 築山和好 編集 ポンプラボ

#53「短歌はじめました」 穂村弘 東直子 澤田康彦

 9月の読書を総括するといつも乱読な私なのですが、短歌と野鳥へシフトした読書記録となってしまいました。

 と言いながら、月初に読んだ本は「十角館の殺人」。私の大好きな伊予原新さんが尊敬し且つ対談もされていた本格ミステリー界の大御所と言う事で本屋さんで作者の名前だけで購入。作品が30年以上前のもので綾辻さんが若かりし頃の作品でした。そもそも、ミステリーと言っても東野圭吾さんの作風が好きなので、私には謎解きに主眼の置かれている本格ミステリーは肌に合いませんでした。東野さんの登場人物に寄り添いながらの伏線回収と救いを感じられる作風が好きなんです。

「生きる言葉」、著者の俵万智さんは私にとってはサラダ記念日の人と言う程度の認識で、何十年も情報が更新されていない人でした。昭和37年生まれと私より4歳年下ではありますが同年代と言えるでしょう。彼女の最近のエッセイ集であるこの著書は、同年代の私たちの琴線に触れるエピソードに必ず出会えるのではと思います。言葉は有限ですが、心に寄り添いながら紡がれる言葉は「生きる言葉」となり人の心を動かす大きな力にもなるのではないでしょうか。著書の中で紹介される沢山の短歌に触れ、短歌と言う創作活動へ憧れを感じるに至りました。

 私も短歌を詠んでみたい。何でも影響を受けやすい私はこの本の中で紹介されている俵さんの知人でもあった萩原慎一郎さんの初めてで最後の句集「滑走路」も購入。萩原さんの生い立ちを聞くにつけ、懸命に非正規社員として世の中を見つめ、恋人を思う甘酸っぱい気持ちに触れるにつけ・・・。
 俵さんがみずみずしい相聞歌(そうもんか)と評した「遠くからみてもあなたとわかるのはあなたがあなたしかいないから」を句集の中で再び目にしたときは痺れてしまいました。
 そしてこの句集、単行本版解説(歌人、三枝昻之)、あとがき(恐らくお母さん)、解説(又吉直樹)が巻末に記載されています。涙を抑えながら是非、読んで欲しいです。
「知識ゼロからの短歌入門」は俵さんの大学時代の恩師であり、短歌の先生、佐佐木幸綱さんが監修を務められた短歌入門書。多くの短歌が紹介されその解説を読む事で、短歌のルールや効果的な技法などなどを学べますが、入門書と銘打ってもレベルが高いと感じました。そして素人ながらも9/23からUtakataへ自作の短歌を投稿しはじめるとは(笑)。
「にっぽんのシギ・チドリ」は辻堂海岸相模川河口に馬入ふれあい公園と今年の私の鳥撮日記は多くのシギチと出会っております!ならばシギチの図鑑を購入しようと思いこの本を買ったのですが、何とガイドブックと言う体裁の読み物。すでにこの本に関してはブログにポストしており以下を参考にして頂ければ幸いです。

miyabi1958.hatenablog.com

「短歌はじめました」は百万人の短歌入門との副題の通り、とても勉強になる本でした。2000年に刊行されたとは思えない鮮度のある本だと思います。猫又なるファックス(これはちと古いんですが💦)やメールで与えられたお題に投稿された作品(歌)の中で、選者らの評価の高い(時に無印の作品もありますが)作品(歌)の紹介とその歌をどう読んだかが対話形式で語られています。私の感じた通りだ!とかそんな解釈になるんだとか!読んでいて多くの気付きを得られる本だと思いました。本来は句読点なし、一字あけなしが短歌のルールのようですが、現代短歌はひらがなの多様とか字余り、句またがり、一字あけと、より効果的であればそれも許容されることを知り、更に短歌作りの奥深さを知ったように思います。とは言え、私は五七五七七と定型の短歌作りが精一杯(笑)。頑張っても、敢えてひらがなで表記したり、一字あけを試みたりするくらいが現状なんですが(笑)。

 と言う事で、読書の秋の10月は9月に読了出来なかった本を皮切りにどんな本を読もうか楽しく迷いたいと思います(^^♪

2025年8月読書記録

 9月も1/3が過ぎてしまいました。遅ればせながら💦、先月の読書記録を記します。

 8月は6冊読了。中身は5冊がエンタメ小説でした😊。
#42「気候変動と社会」東京大学出版会

#43「イクサガミ神」今村翔吾

#44「そして、バトンは渡された」瀬尾まいこ

#45「白鳥とコウモリ上」東野圭吾

#46「白鳥とコウモリ下」東野圭吾

#47「夜のピクニック恩田陸

 「気候変動と社会」過去に気候変動に関連する本は、元国立環境研(元東大未来ビジョン研究センター 副セ ンター長、教授)の江守さんの著書を2冊、他に「日本の気候変動5000万年史 四季のある気候はいかにして誕生したのか」や「グリーン・ジャイアント 脱炭素ビジネスが世界経済を動かす」などを読みましたが、地球温暖化やClimate Changeをどう捉えるのか。アップデートすべく、この本を読むことに。

 今もって、気候変動を予測する技術の精度はまだ足りなく、いくつかのシナリオが想定されます。そして、どのシナリオにおいても、温暖化した地球と世界の国々がいかにしてCO2の排出削減に努めるのか、あらゆる国々がCO2排出削減を行わざる得ないように仕向けるインセンティブを設定するにはどうしたらよいのか。「囚人のジレンマ」「コモンズの悲劇」と言われないよう、真面目にCO2削減に努める国がバカを見ない全人類の為の施策を講じるには高度な政治判断は必須でしょう。経済、社会が地球温暖化とどう向き合うのかが考察されている点で、今までのこの手の本とは一線を画しているように思います。そして地球温暖化陰謀論だと言うお花畑に住まわれている方々にも是非、読んで欲しい本だと思います。

「イクサガミ神」すでに天・地・人の3冊を読了しており、いよいよ最終巻の神が8月8日に販売開始!アマゾンで予約しましたが一日遅れの8月9日に届きました😃😃。

 時代設定は明治初頭、るろうに剣心のような時代遅れの剣豪達に加え、イギリス、台湾、清国からも凄腕のあらゆる流派の剣客たちによって繰り広げられるバトルロワイアル。戦いの最終地、東京まで辿り着いた9人とは。そして誰が生き残り高額な賞金を手中に収めるのか??11月13日、ネットフリックスにて配信開始も楽しみです(^^♪

「そして、バトンは渡された」父親が三人、母親が二人と言う設定がどうなの?と思い、読み始めます・・・。大事件が起きるわけでもなく(まあ、親が次々に代わることが大事件かも知れませんが(笑))、非行にも走らず真っ直ぐに育っていく主人公優子から見える家族とはどんな形をしているのだろうか。また三人の父親や二人の母親(実母は既に他界)は優子の事をどう思い、どのように接してきたのか・・・。そしてバトンは誰から誰に渡されて行くのだろうか。

「白鳥とコウモリ上・下」9月に綾辻行人さんの本格ミステリー(らしい?)「十角館の殺人」と言う本を読んだのですが、やはり私は東野圭吾作品が本当に好きなんだと思うに至りました。

 空を飛ぶと言う意味では白鳥もコウモリも空は飛べます。しかし、両者の存在は真逆以外の何ものでもない。殺人事件の加害者と被害者、全く逆の立場のそれぞれの息子と娘がそれぞれの親の行動に違和感を抱き、あろうことか二人で事件の真相へと迫って行きます。上巻の半分ほどで話は終わってしまうのか?と軽い肩透かしを食らったかに思われましたが、次々と真相が解明される中で、事態は真逆から真逆へ、まるで白鳥とコウモリが空を飛んでいるようだと刑事の口からこんな比喩が飛び出してきます。最終場面では愛ある伏線回収。やはり東野圭吾は裏切りません😊😊。

夜のピクニック」恩田さんは気になる作家さんのお一人なんですが、「蜜蜂と遠雷」しか読んでおりません。「夜のピクニック」は20年ほど前の作品。舞台となるのは、高校の年間行事、夜間歩行。全校生徒が休憩や仮眠を挟むものの80㎞の道のりを24時間歩き続ける中、3年生になった主人公、甲田貴子の秘めた賭けは果たして成功裏に終えるのか?高齢者の私にとっては旬が過ぎてしまった(笑)感は否めず、感性豊かな中高生に読んでもらいたい本ではないかと思う次第です。