還暦の向こう側の住人

平塚、大磯を散歩しているオヤジのブログです

読書記録 読書量、激減中😢

 読書感想の記事をアップしたのは1月中旬。以降2カ月が経過していますが、本を読み進めるスピードが激減。(2月から始めた市民活動に時間を取られている事が一因かもしれませんが、読書への情熱を注げない感じです)

miyabi1958.hatenablog.com

 数を読めばよいと言うものではありませんが、年間60冊は本を読みたいと思いながらも今年は全然本を読めません。1月は4冊、2月は井沢さんの「逆説の日本史25明治風雲編」と森沢さんの「大事なことほど小声でささやく」の2冊のみ。

 逆説の日本史はそのタイトルからして興味を持っていましたが、井沢さんのライフワーク、30年に渡り東大、京大の2大派閥、歴史学者に立ち向かう歴史家の井沢さんが独自の推理を展開しながら歴史を紐解くシリーズ。いきなり最新版に近い25巻目の明治風雲編を読みましたが、日本語改造計画や演劇、芸術一般の変革から、日露戦争に関する井沢さんの歴史解釈が書かれています。

 2冊目は、ホッとする本、「大事なことほど小声でささやく」。本の装丁を見ると何やら、恐ろしげなミステリー小説を想起しますが、内容はゲイで巨漢のボディビルをこよなく愛するスナックひばりのゴンママを中心に、ゴンママと同じジムに通う様々な面々の悩みが解決されて行く短編集。お疲れの時に読む本かもしれません(笑)。

 そして2月に大作、直木賞受賞作品「地図と拳」を読み始めたのですが・・・・。

 この本が重厚で手強い!読了するのに3週間以上、掛かってしまいました。日露戦争前夜から50年、第二次世界大戦で日本が敗戦するまでの満州の架空の都市で繰り広げられる歴史小説です。史実とフィクションが交錯し、地図とは国、拳とは戦争のシンボル。イギリスを筆頭として清国をむさぼりつくすヨーロッパ勢、かたやロシアも触手を伸ばしシベリア鉄道を敷きその勢力の拡大を図るなか、日本は満州国をどうするのか?植民地と化した満州に住む中国人たちはどうするのか。共産党対国民党の構図も重なり、複雑極まりないこの50年史は読みごたえ十分ですが、本を読むにも体力が必要と感じました。そして、きちんと読書感想を書ける訳もなく(汗)、この記事のタイトルは読書記録とさせて頂きました。

 そんなこんなで、「地図と拳」は3月初旬にようやく読了。

 今月は、井沢さんが自分の本を読むならそのエッセンスが詰まった「日本史真髄」を読むと良いと、2月に読了した逆説の日本史25明治風雲編で再三紹介されていたので読みました。

 確かにこの本は井沢理論、井沢推論のコアな考え方について書かれています。日本人の心の底に根付いている、理屈では説明できない「宗教」とも呼ぶべき考え方が様々な史実を例題として理論・推論が展開されています。「ケガレ」「和」「怨霊」「言霊」「朱子学」「天皇」がキイワードです(笑)。歴史を好きになるガイドブックではないでしょうか。

 最後に現在読み始めたのが、2年前の直木賞作品「黒牢城」。ミステリー小説好きとなった私には、こんなストリーの展開があるんだ!と、とても面白く、次はどうなる?どうなる??と2日で230ページほど読んでおります!(^^)!