還暦の向こう側の住人

平塚、大磯を散歩しているオヤジのブログです

妻と私、それぞれの老々介護 終末に向かう義母

 昨日は8週間に一度、母の糖尿病の通院の日。診察の1時間前に採血と採尿があります。採尿は事前に家で母にカップへ尿を採るようにしてもらっています。

 お盆休みだからなのか20分ほど待たされて採血が終わります。採血後、1時間弱で血液検査の結果が出ます。その結果を受けて先生の診察が始まります。10時の予約でしたが、昨日はほぼオンタイムで診察を受けることが出来ました。

 糖尿病の指針、ヘモグロビンa1cの値、4月は6.9%、6月は6.7%と良い値を示していました。そこで週に一度の皮下注射トリルシティーを止めたのですが、今回の結果は7.9%と2月以前の状態に逆戻り。日々、母の血糖値を測定しているので、今までより高い値を示す日が数日続いたため、遅効性のインスリン、ギラルギンは5単位を6単位へ。即効性のインスリン、リスプロは3単位を昼3単位、夜3単位と量を増やして対応したことも先生にお話しさせていただきました。

 しかし、先生はトリルシティーを止めたことが主たる原因で、私がインスリンの量を増やしてはいるが、とりあえず7%台で持ちこたえているので「問題ないですよ!」とこちらの不安を一掃する明るいコメントを頂けました。次回10月の診察まではギラルギンは朝に5単位、リスプロは夜に3単位、そして週に一度トリルシティーを皮下注射するよう指示を受けました。

 また、センノシドを日々飲ませて便通のコントロールをしている事を申し上げると、センノシドに依存しすぎるのは良くないと言うことで別の薬を処方してもらう事となりました。

 隔週で訪問看護の看護師さんとも血糖値の変化に関しては相談をしてはいたものの、意外に先生から楽天的なコメントを頂けたのでホッと致しました(^^♪

 

 帰宅後は午後に、妻の母の老人ホームへ。2週間前に入浴後、3度ほど吐いてしまった義母。その後、食事や水分を摂る量が減っているとホームの看護師さんより連絡をもらい、妻は何度かホームを訪問。

 先週もホームを妻の従弟と一緒に訪れ義母の様子を見てきましたが、アイスクリームを口に含ませるが嚥下できないので、誤嚥を防ぐためにアイスクリームは取り除いているそうです。そして、昨日、私にとっては2年ぶりでしたが妻と一緒に義母に会いました。

 意識は多少あるようですがほとんど喋ることも出来ない義母は、意外にも血色は良かったです。しかし、週をまたぐたびにどんどん弱っていく母の姿を見ている妻は覚悟はしているもののショックだったようで、帰宅後涙ぐんでおりました。

 2年前に老衰で他界した私の父と同じように食事をほぼ受け付けられなくなっており、そう遠くない時期にいずれその命を閉じてしまう事でしょう。来月の誕生日で98歳となる大正13年生まれの義母ですが、そろそろゆっくりさせてあげたいと妻も思っていますし、義母本人もそうなることを切望しています。苦しむことなく、終末を迎えられることを祈るばかりです。

 帰り際に再度、妻と一緒に声を掛けましたらかすれた声で「ありがとう」と応えてくれた義母。手を振って帰ろうとする私たちに母も弱々しくはありますがベッドで右手を振ってくれました。

 ホームの玄関前の事務所に看護師さんがいらしたので妻が話をすると、弱り方が進んでおり当初1か月は持ちこたえると思われていたようですが、現状ではそこまで長くは持たないだろうと言われました。義母が望まない延命措置をしないと決めた以上、妻と一緒に覚悟を持ってその日を迎えなければなりません。