還暦の向こう側の住人

平塚、大磯を散歩しているオヤジのブログです

引き続き読書量激減中「風のことは風に問え」

 4月に引き続き、読書量が激減しています。今月もまだ1冊しか読了していません。

miyabi1958.hatenablog.com

  4月中に読了しようと思いアマゾンでポチっと購入した3冊を読み終えたのは5月に入ってから。

 購入した3冊のうち、最初に手にしたのが辛坊治郎さんの「風のことは風に問え」でした。この本は大変な航海のノンフィクションではありますが、本を手に取って翌日には読了いたしました。ヨットの構造的な各種パーツの名称は何となく読み飛ばしてしまいましたが、盲目の日本人ヨットマンと挑んだ最初の航海がクジラの衝突によりヨットが大破、わずか数日で漂流する羽目となりその後、海上自衛隊に助けられ辛坊さんはバッシングの嵐に放り出されます。しかしその8年後に65歳で奥さまの名前(カオリ)にちなんで命名した「カオリンV」で単独で日本とアメリカ往復、2万キロの航海を成し遂げられました。私も来年65歳を迎える訳ですが、辛坊さんは、よくも昨年65歳を迎えたその年に、このような命がけの暴挙とも言える行動をとれたものだと思いました。航海中は本当によくぞ命が助かった!それは奇跡と言うことが何度も起こっています。特に日本からアメリカに向かう往路が過酷で何度も暴風雨に会い、備品の流出、船の破損そして命を落としかねないアクシデントに遭遇されています。

 旅を終えて辛坊さんはこのような航海は人には絶対薦めないと言っていますが、「人間の死亡率は100%だ。だから生きている瞬間が貴重なのだ。いつ死んでも悔いが無いように、一瞬一瞬を大切に生きる。太平洋横断は、そんな「生きる」努力の結果でしかない」と著書の中で語られています。

 その言葉の中に真実はあると思いますが正気の沙汰とは思えません。ドMの極みとも思いますが(笑)、落命されずに日本に戻ってこられたこと本当に良かったと思いました。

 最後に命がけの航海を記したノンフィクションにも関わらず、衛星電話でちょいちょい、ご自身の番組である「辛坊治郎ズーム そこまでいうか!」に生出演し番組共演者と軽口を叩く場面が挿入されていることが妙な臨場感を生んでいるように思いました。

 他2冊の読書感想は後日、投稿したいと思います(^^♪