還暦の向こう側の住人

平塚、大磯を散歩しているオヤジのブログです

午前中は読書してました

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 母が洗濯をしたいと言うので、午前中は自宅待機としました。母一人でも洗濯物を干すことは出来なくはないのですが、転んだりされると大変なので念のため自宅にいて様子を見ながら手伝うこととしました。(普段は妻が母の洗濯物もまとめて毎朝、洗濯しているのですが・・・・。時々、気兼ねするから自分の事は自分でしたいと言ってきます。それって、他の事はほぼ私が面倒見ているんですけど!と言いたくなるのをグッと堪えましたが)

 そんな訳で、鳥撮に夢中になりすぎ、このところめっきり減ってしまった読書量を埋めるために借りてきた本、「走ることについて語るときに僕の語ること」を読み続けます。

 村上春樹さんの本を読むのが2冊目と言うことは如何なものか・・・・(笑)。

 実は昨年末に初めて読んだ村上さんの作品が「騎士団長殺し」の上下巻。

 果たしてこの「騎士団長殺し」上下巻が初めて読む、村上作品でよかったのだろうか?(普通は「ノルウェイの森」あたりなんでしょうね)いつも直感で本を借りて読んでいたのですが、最近はその勘が外れることが多いようです。美大を出たは良いが妻に離婚を突き付けられ、肖像画家として取りあえず生計を立てている主人公。美大時代の友人の父親が高名な日本画家。しかし、痴呆が進み老人ホームで暮らしている。その高名な日本画家の家を守って欲しいとの依頼でその家に住む主人公。屋根裏で発見した日本画のタイトルが「騎士団長殺し」。そしてその絵から騎士団長が抜け出して主人公の前に現れる。この辺から話が不思議な方向に展開していきます。但し、伏線はいくつもその前から張り巡らされていたのかと思いますが、凡人の私には、この作品で語られている意識世界を全く理解できず・・・。

 読了後、いやー面白かった!!などの感慨にふけることのない作品でした。この一冊で村上春樹さんを知ったような気分にはなれませんし、なれるわけもないのは当たり前でしょう。

 と言うことで、村上さんが大のマラソン愛好家であることを知った私は「走ることについて語るときに僕の語ること」を数日前から読み始めました。私は51歳からマラソンを始め、フルマラソン、5時間を切れない鈍足亀ランナーでした。(2016年3月の横浜マラソン完走以降、坐骨神経痛の悪化により走れていません)

 到底、村上さんの足下にも及ばない訳ですが、このエッセイはとても面白いし村上春樹さんがどんなことを考えてマラソンと対峙し、小説を書く事に対してどのような考えで取り組んでいるのかがよく説明されています。そしてその説明に使われる言葉のチョイスが素晴らしいです。やはり小説家なんだなと思わせる文章の数々、名言の数々です。

 速かろうが遅かろうがフルマラソンを何度か走った人ならばこのエッセイに記されている随所に共感できることと思います。金哲彦さんや岩本能史さんが書かれているフルマラソンを完走するための本は多くの市民ランナーに読まれているとは思いますが、是非、この本も一読されたほうが良いのではと思います。

 まだ、読了をしたわけではないのですが残り70ページ楽しんで読んでいきたいと思います。

 

 あっ、そうそう写真は昼食後、ほんの少しだけ散歩に行って撮った平塚海岸の写真です。