還暦の向こう側の住人

平塚、大磯を散歩しているオヤジのブログです

オミクロン株へは正しく恐れる

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photoACより入手

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 昨日、思わずつぶやいてしまいましたが、オミクロン株の感染拡大についてですが、その日の感染者の数や前日と比較してどれだけ増えたとか、何の考察もなく、ただただ数字を連呼する意味はあるのでしょうか。

 昨日の日本全国の感染者は46,199人、これを日本の人口1億2500万人で割って、1万人当たりの感染者数を出すと3.7人となります。東京は6.3人なのですが全国では1万人当たり3.7人の感染者です。これを3.7人もいるのか!と思うのか3.7人しかいないのか!!と思うのか・・・・・。私は後者の考え方を支持します。

 カロリンスカ大学、グローバルヘルスの教授であったハンス・ロリングさんと彼の没後、息子夫婦が完成させたファクトフルネスと言う本には、ハンス・ロリングさんが衛生学者、医者として世界中を訪れた際に経験した、人は事実に基づかず、いとも簡単にバイアスを掛けてしまう事について記載されています。

 そしてそれらの思い込みを10の本能として説明されています。10の本能の中でこの2年続いているコロナ禍に関して我々は以下のような思い込みで心が占有されているのではないでしょうか。

2.ネガティブ本能(「世界がどんどん悪くなっていく」と言う思い込み)

3.直線本能(感染者が直線的に増えていくと言う思い込み。)

4.恐怖本能(危険でないことを、恐ろしいと考えてしまう思い込み)

5.過大視本能(「目の前の数字が一番重要だ」と言う思い込み)

6.パターン化本能(「ひとつの例がすべてに当てはまる」と言う思い込み)

 上記の番号はファクトフルネスに記載されている10の本能の番号となります。3.の直線本能に関しては「世界の人口はひたすら増え続ける」と言う思い込みとファクトフルネスでは書かれていましたが、私の方で表現を変えました。

 これらの本能に対してハンス・ロリングさんは以下のように言われています。

2.ネガティブ本能を抑えるには、悪いニュースの方が広まりやすいと覚えておこう3.直線本能を抑えるには、直線もいつかは曲がることを知ろう

4.恐怖本能を抑えるには、リスクを計算しよう

5.過大視本能を抑えるには、数字を比較しよう

6.パターン化本能を抑えるには、分類を疑おう

 テレビ報道から得られなくとも事実は様々な場所で公開されておりインターネットで簡単に入手できると思います。オミクロン株の感染拡大は我が家の近所の学校や病院などでも起きています。しかし、3密を回避し、正しく恐れ、事実の積み重ねだけを信じて暮らして行けば待望のピークアウトが到来することと思います!