還暦の向こう側の住人

平塚、大磯を散歩しているオヤジのブログです

老々介護 糖尿病を患いその後がんサバイバーになった87歳の母との新しい生活

 昨日2週間に及ぶ乳がんの手術、術後の治療を終えて母が退院することとなりました。退院後の生活の仕方など看護師さんから説明を受け、2週間お世話になったお礼を申し上げ4階からエレベータに乗り1階に到着。エレベーターを降りようとしたら、何と母が急に腰から崩れ落ちる感じでその場にへたり込んでしまいました。

 「えーっ、何が起きたの?」少し疲れた印象はありましたが、杖を突いて歩いてきた母が立ち上がることが出来なくなっています。取りあえず、エレベータから1階の廊下に母を運ぶ。日曜日の病院は人がおらず、助けを求めるにも求めようがありません。退院の荷物を抱え、逡巡しておりましたが、母が自力で立ち上がりだしました。一体、何が起こったんだろう?病院の正面玄関前には沢山のソファーがあり、その先には車いすも複数並んで置いてあります。近場のソファーまで歩かせて、そこでひとまず車いすを取ってくるまで待ってもらおうと考えましたが、母はそのまま駐車場まで歩いてしまいました。

 自宅に向かう車中では同部屋の患者さんに大変お世話になった事や、別の患者さんは術後の痛みがひどく、部屋中に聞こえる声で「痛い、痛い」と言っていた事などを話してくれるのです。しかも3回も同じ話です。

 家に戻ると玄関でまたも靴を脱いだ後に力が入らなくなって座り込んでしまいます。しかし、それもすぐに力を入れられるようになり、見ている私はハラハラ、ドキドキ。こんな事で、これから母の世話をするのは大丈夫だろうか?

 昼食までは少し時間があるので、ケアマネージャーさんの紹介でレンタルした電動ベッドで母にはパジャマに着替えて休んでもらうことに。術後の痛みはほとんどなく、また右の脇周辺のリンパの切除と聞いていたので腕が上がらないなどを心配していましたが、切除した場所が右胸の横周辺なので脇とか上腕へのダメージはありませんでした。

 昼食は、先ずは食前の糖尿病の薬を飲んでもらい、カロリー、塩分などがコントロールされた冷凍のお弁当、食宅便を私がレンジで温めて、ご飯の量も計量し妻が作ってくれたお味噌汁、好物の沢庵などで済ませました。

shokutakubin.com

f:id:miyabi1958:20210726132327j:plain

 食事は残すことな平らげてくれ、大分落ち着いたようです。高齢で2週間に及ぶ入院が影響しているのか、急に立っていられなくなる症状はその後は見られず一安心。夕食に向けては夕食前の血糖値測定、食前の薬を飲んで、その後は日替わりの食宅便を解凍。昼にも増してペロリと完食。食欲があることは早期の回復が期待できます。食後の薬を飲んでもらい、夜の血糖値測定。病院で乳がんの手術に向けて血糖値のコントロールを行うためにインシュリンの皮下注射の回数を1日、4回行って頂いたことで血糖値は良好な数値を示しています。その後、シャワーを浴びさせて就寝。母の部屋の隣で私も寝ることに。2時間に一度程度、トイレに立つので、その度に様子を見ますが急にしゃがみ込むこともなく一安心でした。暑がりなのでクーラーの調整なども含め、やや睡眠不足のDay1となりました。

 一夜明けて、今朝は6時過ぎに私が寝ている居間に母が来ます。レンジに火をかけていないか?と聞くや否や、またも座り込みそうになり、慌てて私が支えて転ばずに済みました。このめまいと言うか立ち眩みが心配ですが、様子を見ていきたいと思います。

 Day2の朝は退院後、始めて2週間ぶりに私が皮下注射を行いました。心なしかやせたようで皮下注射を打つためにつまむお腹の肉が少なくなったように思います。

f:id:miyabi1958:20210726135021j:plain

f:id:miyabi1958:20210726135047j:plain

 まだ1日半しか経過していませんが、以下の2点が心配です。

1)せん妄の症状が時折出現しているように思います。私を病院の先生と言ったり、病院で下着を取られていたとか、今朝の言動のように自分がレンジなど使っていないのに火が心配などと言ったり。時間が経てば落ち着いてくると思っています。

2)退院直後から驚かされましたが、急に立っていられなくなることが起きる事。3回その症状が出ましたが幸い私が横にいたので転倒して打撲するなど大事に至っておりません。

 逆に良かった点

1)食欲があること。どんどん体力が回復していくことと思います。

2)食事は普通に自分で摂れ、トイレも自分で行ける。身の回りの世話だけ私が介添えすれば良いので負担が少なくて済む。

 退院後の診察は1週間後の8月2日(月)です。リンパの生検の結果が出ているかもしれません。転移が見られればさらなる治療のプランを先生と話し合わなければなりませんが、先ずは今週いっぱいかけて、母にはどんどん自分で気出来ることを増やしてもらいたいと思いますし、そのサポートをして行きたいと思います。